愛読書紹介1(定本ラヴクラフト全集5)

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そのブームは、TRPG全盛期から始まる?

我々の中高生時代は、TRPGの全盛期、まさに”黄金時代”でした。

かの有名なD&Dの日本版が出版されたのは1985年、そしてその翌年クトゥルフの呼び声が出版されています。

当時、我ら学生は小説もほとんど読んでいないのに、クトゥルフの呼び声をプレイし、他のTRPGとは根本的に異質な、絶望的に勝てない状況に恐怖し、いたずらにSUN値を減ら破滅していったのです。

その後、このゲームでラヴクラフトを知った若者達は、より深くゲームを理解したいが為に、本屋に創元推理文庫のラヴクラフト全集を買いに行きました。

 

定本ラヴクラフト全集との出会い

時は大きく流れ、4-5年前くらいでしょうか?

府中中央図書館にたまたま調べものに行った際に、昔読んだラヴクラフトを読みたくなりました。

検索したところ、想像していた創元推理文庫ではなく、定本ラヴクラフト全集に出会います。

その後、ほとんどの巻を一通り借りて読んだ後、結局、欲しい巻だけ中古で買いそろえました。

 

私のお勧め

全集は結局3冊中古で購入しましたが、私のお勧めは5巻です。

まず、以下の収録内容が全部素晴らしい。

 ・闇に囁くもの(The Whisperer in Darkness)

 ・狂気山脈(At the Mountains of Madness)

 ・インズマスの影(The Shadow over Innsmouth)

 

有名なインズマスの影や最近漫画にもなった狂気山脈を含んでいます。

でも、私がこの中で一番好きな話は闇に囁くものです。

 

闇に囁くもの(The whisperer in Darkness)

ヘンリー・エイクリーの変わり果てた姿(?)

闇に囁くものは、地味な印象はありますが、最後のシーンが強く印象に残ります。

ネタばれ注意

最後のシーン

『その三つの物体というのは、この類のものとはしてはひどく巧妙な仕組みになっていた。』

『うまく工夫をされた締め金を使い、三者が一体となって操作できるようになっていたのだ。』

『…………………』

『安楽椅子に載っていた三つの物体とは、細かい微妙な点に至るまで顕微鏡で見てもわからないくらいよく似せてー全く同じであるといってよかろうかーそっくりに造られていたヘンリー・ウェントワース・エイクリーの顔と二本の手であったのだ。』

******************

まあ、拙い画力でなんとか雰囲気をお伝えしたかったのですが、まったく怖くもないし、ネタバレに書いた断片的な文章では不気味さも伝わらないし・・・。

なので、ネタバレは決して開かず、ぜひ府中中央図書館などに借りに行って読んで頂く事を強くお勧めします。

人気はないので、大抵借りられます。

ただ、通常の棚には置いていないので、係の方に書庫から取り出してもらって下さい。

 

では。

 

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