私は、ラノベ属性なので普段カイジのような作風・作画の漫画を読みません。
しかし現在Kindle Unlimitedにてカイジシリーズを読むことが出来たので、ほんの気まぐれで読んでみました。
すると、この第一シリーズである『賭博黙示録 カイジ』に登場する帝愛グループ最高幹部の一人 利根川幸雄氏の言葉がやけに心を刺すではありませんか。
多分20代や30代には響かず、我々のような40代、50代の世代に響くはず。
それは、”リアリティ”、既に自分が来た道を改めて指摘されたような感覚。
そんな利根川氏のお言葉をご紹介したいと思います。
利根川幸雄氏の金言
『人は・・・ 金を得るためにその時間・・・ 人生の多くを使っている』
『言い替えれば 自分の存在・・・ 命を削っている・・・』
『存在そのものを【金】に替えているんだ』
『サラリーマンも役人も・・・ 命がけで金を得ている・・・!』
『気が付いていないだけだ』
『極端に薄まっているから』
『その本質を多くの者が見失っているだけ・・・』
この『賭博黙示録 カイジ』の第七巻の冒頭から始まる利根川氏の語り・・・。
金言というより、この一連の流れ。
日々という極端に薄まった状態である為、ほとんどの人々が気付いていない、”人々は命をお金に替えているのだという真理”。
私のような凡庸な人間の人生を刺し貫く、利根川氏の本質的な言葉・・・。
以下の言葉も大変すばらしいのですが、長くなりましたので折りたたんでご紹介しておきます。
『想像してみろ』
『いわゆるレールの上を行く男たちの人生を』
『小学中学と塾通いをし、常に成績はクラスのトップクラス』
『有名中学、有名進学校と受験戦争のコマを進め一流大学に入る』
『入っても3年もすれば今度は就職戦争・・・』
『頭を下げ、会社から会社を歩き回り、足を棒にしてやっと手に入る内定・・・』
『やっと入る一流企業・・・』
『今度は出世戦争・・・』
『まだまだ自制していかねばならぬ・・・!』
『ギャンブルにも酒にも女にも溺れず』
『仕事を第一に考え、ゲスな上司にへつらい、取引先にはおべっか』
『遅れず、サボらず、ミスもせず・・・』
『毎日律儀に定時に会社へ通い、残業をし、ひどいスケジュールの出張もこなし』
『時期が来れば単身赴任・・・、夏休みは数日・・・』
『そんな生活を10年余続けて、気が付けばもう若くない』
『30代半ば、40・・・そういう年になってやっと蓄えられる預金額が、1千・・・2千万という金なんだ・・・』
『わかるか・・・?』
『2千万は大金・・・、大金なんだ・・・・!』
『世間一般の道・・・ つまり命を薄めて手に入れる場合は、これだけのことをしなければならない』
超お勧めです。
アラフィフの皆様、機会があれば、ぜひ読んでいただきたい。
それでは。
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